COEXIST

Group Exhibition from KOREA

2025.8.22 Fri - 9.7 Sun —Free Entrance

14:00 -20:00 OPEN

本展は、ソウルを拠点に活動する3名のアーティスト — キム・ソヨン、ペク・ドゥリ、yyth(イス)— の作品を福岡に紹介し、ソウルと福岡、2つの地域間における文化的対話の場を目指すものです。3人のアーティストはCDAとの継続的な協働という共通点を持ちながらも、作品のテーマ、素材、そして画面構成においてはそれぞれ異なる表現世界を展開しています。彼らは独自の感性を持ちながらも、並んで存在することで、現代美術における多様性と個別性を同時に示しています。異なる絵画言語はぶつかることなく、ひとつの空間に静かに佇みます。作品同士の距離や余白、リズムの中に、どこか似た感覚の痕跡が立ち現れます。「似ているようで、違うようで」―― 私たちはきっと、そんなふうに異なりながら共に生きている。本展は、そうした柔らかな“共存”のあり方を問いかけます。また、本展は美術だけに留まりません。会期中には、アーティストの作品世界と呼応する音楽ライブパフォーマンスが開催され、会場の一角にはコーヒーポップアップ**が設けられ、来場者が滞在し、語らい、交流する場所となります。本展は静的な鑑賞にとどまらず、感覚と経験が自然にめぐる“場”へと広がっていきます。さまざまな時間、感情、出会いが交錯するこの場が、異なる文化と人々をつなぐ橋渡しとなり、アーティストたちにとっても新たな活動の広がりへと向かう出発点となることを願っています。

 

COEXIST

会期:2025.8.22(金) - 9.7(日)
時間:14:00 - 20:00
場所:OVERGROUND
休廊日:火・水曜
入場料:無料

オープニングレセプション

日程:2025.8.22(金)
時間:18:00 - 21:00
入場料:無料

 

ペク・ドゥリ(DuRi Baek/1984年生・ソウル在住)

長年にわたりイラストレーターとして活動し、150冊以上の書籍カバーや挿絵を手がけたのち、2022年から本格的に絵画に取り組む。代表作《光の자리(ジャリ)》シリーズでは、光と影、強さと脆さといった対極的な要素の共存を、植物のかたちを通して静かに描く。

黄色(光)と緑(影)という2色のみを用い、薄く重ねられた緑の層の下から光がにじむような表現は、影を「光の痕跡」としてとらえる独自の視点に基づく。

木々が光に向かって伸びる姿に、人の生き方を重ね、傷や影までもが命の証であることを肯定的に描く。ペクの作品は、静かでありながら力強く、相反するものが自然に調和する世界のあり方を問いかけている。

@baekduri

 

キム・ソヨン(SoYeong Kim/1997年生・ソウル在住)

キム・ソヨンは、都市の日常を写真に収め、その一瞬の光景に絵画的な曖昧さを加えることで、現実と幻想、存在と空虚が交差する風景を描く。

作品は、韓紙(ジャンジ)にアクリル絵具を何層にもわたり垂直に塗り重ねる手法で制作。韓紙の温かみある質感とアクリルの冷たさという相反する素材が、筆致を通じて融合し、独特の奥行きと静けさを持った画面を生み出す。

都市の喧騒のなかにある微細な揺らぎや、確かさのない感覚をすくい取り、私たちが見ている風景の不確かさと、その中に潜む感情の気配を静かに映し出している。

@soyeongkim_7

 

yyth(イス/ソウル在住)

yyth(イス)は、記憶や感情、他者との境界といった内面の曖昧な領域をテーマに制作を続けるアーティストです。

彼女の作品には、人物や動物、日常の断片が柔らかな線と淡い色彩で描かれ、明確な輪郭を持たずに画面の中に浮かんでいます。描かれるのは、個人的な記憶から生まれた「誰でもない誰か」たち。観る者の記憶や感情と重なり合うように、静かに、しかし確かに存在を放ちます。

yythの作品は、言葉にならない感情の余韻や、他者とのあいだにある距離感、そしてそこに生まれるつながりの手触りを、やわらかに、丁寧にすくい取っています。

@@yythyythyyth

 
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